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Review of Don't Look Back

ファーストアルバムの成功を受けて次作を制作することとなったが、CBSは早く制作を済ませて発売したい意向であった。しかし、トム・シュルツはもっと時間をかけて良いものを制作したいという考えを持っていた。トムは自分の納得いくまでギターを弾き何度も取り直していた。また、ベースやキーボードも演奏するため更に録音に時間がかかる。ある時、ブラッドのボーカルを録音していた際に何度歌ってもしっくりこないことがあった。思い切って曲のキーを変えてみたところいい感じでブラッドが歌えた。なので今まで録音をくり返していたバッキングトラックを全て破棄して新たに取り直した曲もあったという。CBSはとうとうしびれを切らし、トムからマスターテープを取り上げ発売に踏み切ってしまった。当時のB面はそのような関係でトムが納得いかない段階で製品化されたとのことである。結局CBSとトムは険悪な関係になり、双方で結んだ契約を巡って長期の裁判となった。トムは次作はMCAから出すことになる。
この作品は、ボーカルとドラム以外はほとんどをトムが演奏している。ギターのバリー・グドローとベースのフラン・シーハンはほんの数曲しか録音に参加していない。以前のLPやCDには大まかなクレジットしか記されていなかったが、このたびのリマスター盤には曲ごとの詳細なクレジットが載っている。
このリマスター盤はトムが自らリマスターを行い、CDのダイナミックレンジに合わせたレベルの拡大を主に調整を細かく行うとともに、コンピュータを用いて波形のエラー訂正を行なった。オリジナルのマルチトラックテープからのリミックスも考えたが、リミックスするには膨大な時間と手間がかかるうえ、リスナーにとって聞き慣れたミックスの方が抵抗感がないであろうということからリミックスは見送ったとのこと。
トムは出来上がったリマスター盤を聴いて「これは素晴らしい」と感動したそうです。
作曲はトムとブラッド・デルプとの共作が1曲。ブラッド作が1曲。残りはトムが書いた。バリーも曲を用意したがトムが使おうとしなかったためソロアルバムを制作。トムはそれに腹を立てたりしたことから、バリーはボストンを離れオリオン・ザ・ハンターやRTZを結成した。

10/10
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Added by Koji Ishimura
12 years ago on 12 November 2011 10:08