Review of Revolver

この頃から、オーバーダビングやテープ編集を大きく取り入れるようになり、サウンドが複雑化していく。ジョージが英国税制への皮肉を歌った"Taxman"。この曲はポールがリードギターを弾いているが、ジョージは「気に入っているよ、インド風で」。弦楽８重奏をバックに歌う"Eleanor Rigby"
。テープの逆回転を用いた"I'm Only Sleeping"。ジョージお得意のインド音楽"Love You To"。ハーモニーがとっても美しい"Here, There and Everywhere"。リンゴが歌う愉快な曲"Yellow Submarine"。ホルンソロが美しい"For No One"。この曲をホルン奏者に演奏をお願いしたが、音域の関係で高いテクニックが要求されるため失敗を恐れ演奏に難色を示した。するとポールは、これで飯を食っているのだから演奏してくれ、と重ねてお願いしたという。こちらもテープ編集を大胆に取り入れた。"Tomorrow Never Knows"。完成度の高い作品です。ジャケットは、クラウス・ヴァーマンのデザイン。

10/10